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大学受験の当日、制服で行くか私服で行くかは、多くの受験生と保護者が迷うところです。私は現役のとき、共通テストの会場が自分の高校で、制服で受けました。浪人の年も含めて、早稲田・慶應・東京理科大の入試も会場で受けています。
この記事では、大学生へのアンケートでわかっている制服と私服の割合、共通テストの公式ルールで決まっている服装のNG、そして実際に会場で困った開門前の寒さから、当日の服の選び方をまとめます。
・筆記試験は制服でも私服でもいい。決め手は「着慣れているか」と「脱ぎ着で温度を調節できるか」
・割合は共通テストが制服6〜7割、私大の一般選抜はほぼ半々、面接は制服が約9割
・共通テストの公式ルールでは、英文字や地図がプリントされた服は脱ぐよう言われることがある。コートは試験室で着たままでいい
・私大の会場は開門前に外で待つことがある。コート・手袋・カイロまで含めて服装を決める
制服と私服の割合|共通テスト・私大・面接で違う

「私服だと浮かないか」が心配な人は多いと思います。大学生に「受験当日に何を着たか」を聞いたアンケートが2つあるので、数字で見てみます。
| 試験 | 制服 | 私服 | 調べた人数 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト | 62% | 38% | 82人(スタディサプリ進路) |
| 共通テスト | 約70% | 約30% | 174人(ベネッセ) |
| 私大などの一般選抜 | 55% | 45% | 83人(スタディサプリ進路) |
| 面接試験 | 89.6% | 10.4% | 48人(スタディサプリ進路) |
出典:スタディサプリ進路(大学生104人、2023年11月調査)、ベネッセ教育情報(進研ゼミ受講経験のある大学生174人、2024年11月調査)。
共通テストは制服が6〜7割で多数派です。一方で、私大の一般選抜になると制服と私服はほぼ半々です。私大の一般選抜は浪人生も多く受けます。浪人生には制服が無いので、全員私服です。
つまり、どの試験でも私服の人は3割以上います。私服で浮くことはありません。逆に、面接だけは制服が9割なので、面接がある人は制服にしておくのが無難です(後で説明します)。
自分の高校が共通テストの会場なら、制服でいい

共通テストでは、公立の進学校などが会場になることがあります。私の高校も会場になりました。普段通っている学校が会場なら、いつもの制服で受けるのが自然です。私も制服で受けました。
共通テストの会場がどう決まるか、自分の高校が会場になるのはどんな場合かは、こちらにまとめています。
共通テストの公式ルールで決まっている服装のこと
服装について「〜は禁止らしい」という話はたくさんありますが、共通テストでは大学入試センターの「受験上の注意」に、服装に関係することがはっきり書いてあります。令和8年度(2026年1月実施)の受験上の注意から、服装に関係するところだけを抜き出しました。
| 項目 | 受験上の注意に書いてあること |
|---|---|
| 英文字・地図のプリント | 着用しないでください。着用している場合は脱いでもらうことがある |
| コート | 試験室内で着用しても差し支えない |
| 帽子・マスク・眼鏡 | 本人確認のため、監督者が一時的に外すよう指示することがある |
| ひざ掛け・座布団・クッション・タオル・手袋 | 使いたいときは試験開始前に監督者に申し出て、許可を得てから使う |
| 耳栓 | 使えない(監督者の指示が聞こえなくなるため) |
| 机の上に置けるもの(服装まわり) | 眼鏡・ハンカチ・目薬・ティッシュ(袋や箱から中身だけ出したもの) |
出典:大学入試センター「令和8年度 大学入学共通テスト 受験上の注意」。毎年12月ごろ、その年度の受験上の注意が公開されるので、受験する年度のものも確認してください。
英語のロゴが入った服はやめておく

公式に「英文字や地図等がプリントされている服等は着用しないでください」と書いてあります。NIKEやadidasのロゴが1つ入っていても英語の点数が上がるわけではありませんが、監督者に指摘されて脱ぐことになれば、それだけで集中が切れます。
外から見える文字が何も無い服を選んでおけば、考えなくて済みます。UNIQLOや無印良品のような無地の服が一番気楽です。地図や数式、格言が入った服も同じ理由で避けましょう。
コートは試験中も着たままでいい
意外と知られていませんが、共通テストでは試験室でコートを着たまま受けてもかまいません。寒い教室に当たったら、無理に脱がなくて大丈夫です。
私大の服装ルールは、大学ごとの受験上の注意で確認する
私大の個別試験は、それぞれの大学が「受験上の注意」を出しています。受験票と一緒に案内されるので、服装や机の上に置けるものは必ず目を通してください。迷ったら、共通テストの基準(英文字・地図のプリントが無い服)に合わせておけば困ることはありません。
私大の会場は開門前に外で待つ|実際に寒かった話
服装を決めるときに一番見落としやすいのが、試験室に入るまでの待ち時間です。2月の朝、建物が開くまで外で待つ会場があります。私が受けた会場ではこうでした。
| 会場 | 開門前の待ち方 | 私の記録 |
|---|---|---|
| 早稲田(理工) | 開門前は外で待つ | 浪人のときは8:00に入口に着いてしまい、8:15少し前の開門まで寒い中で待った |
| 慶應(理工) | 入口が開くまで外の椅子で待つ | 寒い中、椅子に座って待った。手袋があればよかった |
| 東京理科大 | 外で待つ時間もある | 寒いので建物の中に入れてもらえて助かった |
| 共通テスト(自分の高校) | 教室に入れる | 暖房がヒーターだけで、席によって暑い・寒いが分かれた |
試験室の中も安心はできません。共通テストでは、ヒーターの近くの席は暑く、離れた席は寒いという状態でした。外では暖かく、教室では脱いで調節できる服にしておくのが正解です。
大学ごとの当日の流れ(何時に着けばいいか、昼食はどこで食べるか)は、それぞれの記事に書いています。
私服で受けるなら|寒さと脱ぎ着で選ぶ

私服で受ける人は、次の順番で考えると迷いません。
- 外から見える文字・地図が無い服にする(公式ルール)
- 前が開く上着(カーディガン・ジップのフリースなど)を重ねる。席が暑くても寒くても調節できる
- コートは試験室でも着ていていいので、脱ぎ着しやすいものを選ぶ
- 外で待つ会場に備えて、手袋・マフラー・カイロを持っていく
- 新しく買った服ではなく、模試で一度着て慣れている服にする
制服の人も考え方は同じです。制服の下に薄手のインナーを着る、上にコートを着る、スカートならタイツを履く、と制服に足していく形で寒さに備えてください。
ひざ掛け・カイロ・目薬の使い方
ひざ掛けは試験開始前に申し出る

冬の試験では、ひざ掛けを持っていく人もいます(私が受けた会場では1〜2割くらいでした)。冷え性の人や、スカートの制服の人には心強いアイテムです。
共通テストでは、ひざ掛けは試験開始前に監督者に申し出て、許可をもらってから使います。監督者が不正がないか確認することがあるので、無地で、コンパクトにたためるものにしておきましょう。
カイロはポケットや服の中で
外で待つ時間には、カイロがあると助かります。試験室では、ポケットや服の内側に入れて使いましょう。机の上に置けるものではないので、机には出さないようにします。
目薬・ティッシュは机に出せる

共通テストでは、目薬とティッシュは机の上に置けます。ただしティッシュは、袋や箱から中身だけを取り出したものです。目薬のラベルに文字がたくさん書いてあるものは、はがしておくと安心です。私大は大学によってルールが違うので、受験上の注意で確認してください。
面接がある場合の服装
総合型選抜・学校推薦型選抜や、医学部などで面接がある場合は、話が変わります。アンケートでも、面接を受けた人の約9割が制服でした。
- 現役生:制服が基本。シャツのしわ、靴の汚れなど、清潔に見えるかを前日に確認する
- 制服が無い人・浪人生:落ち着いた色の服にする。ジャケットがあれば着ていく
筆記試験と面接が同じ日にある場合は、面接に合わせて制服(落ち着いた服)で行きましょう。
服装以外の持ち物はこちら
腕時計・鉛筆・受験票・身分証明書など、当日持っていくものは別の記事にまとめています。特に、共通テストのマークはシャーペンではなく黒鉛筆で塗る決まりになっているので、確認しておいてください。
よくある質問
大学受験は私服で行っても大丈夫?
大丈夫です。共通テストでも3〜4割、私大の一般選抜では半分近くが私服です。浪人生は全員私服なので、私服で目立つことはありません。
胸に小さな英語のロゴがある服はだめ?
共通テストの受験上の注意は「英文字や地図等がプリントされている服等は着用しないでください」としていて、大きさの基準は書かれていません。判断するのは監督者なので、外から文字が見えない服にしておくのが確実です。どうしても着たい服なら、上から無地の上着を着てロゴを隠しましょう。
制服のスカートは寒くない?
寒いです。特に開門前に外で待つ会場では冷えます。タイツを履き、コートを着て、試験室ではひざ掛けを使う(共通テストは試験開始前に申し出る)と安心です。
パーカーやフード付きの服はいい?
フード付きの服を禁止する決まりは、共通テストの受験上の注意にはありません。ただし帽子などは本人確認で外すよう言われることがあるので、試験中にフードをかぶるのはやめましょう。
まとめ
大学受験の服装は、制服でも私服でも合否には関係ありません。共通テストは制服が多め、私大は半々で、どちらを選んでも浮くことはありません。
気をつけるのは、英文字・地図のプリントが無い服にすることと、開門前の外の寒さと、教室の暑い・寒いに対応できる重ね着にすることの2つです。受験票と一緒に届く受験上の注意も、前日までに一度読んでおきましょう。
受験当日の心構えについては、こちらにまとめています。
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