大学受験英語とTOEICの問題形式や難易度は異なります。
大学受験を終えた大学生がTOEICで高得点を取るためには、TOEICの形式を理解して適切な対策を行うことが重要です。
本記事では、大学受験英語とTOEICの違い、TOEICの難易度、そして大学生がTOEICで高得点を取るための勉強法・おすすめの参考書について解説します。
✅私の経歴
・大学受験では英語が得意科目
・早稲田大学に在学
・TOEICでは845点を取得
大学受験英語とTOEICの違い

TOEIC(Test of English for International Communication)は、主に英語でのコミュニケーション能力を測定するための試験で、主にビジネスや日常生活の場面で使われる英語の理解力を評価します。
TOEIC Listening & Reading Testの形式はリスニングとリーディングの2つのセクションから成り立っています。
TOEIC Listening Comprehension (リスニング)
- 時間: 25分
- 問題数: 100問
- 内容: リスニングセクションは4つのパートに分かれています。
- 会話(Part 1): 日常的な会話を聞いて、画像と一致するものを選ぶ
- 会話(Part 2): 質問とそれに対する返答を聞いて、最も適切な返答を選ぶ
- 会話(Part 3): 2人以上の会話を聞いて、質問に答える
- 説明文(Part 4): ナレーションやアナウンスを聞いて、内容に関する質問に答える
TOEIC Reading Comprehension (リーディング理解)
- 時間: 75分
- 問題数: 100問
- 内容: リーディングセクションは3つのパートに分かれています。
- 文法・語彙(Part 5): 文法や語彙に関する穴埋め問題
- 文法・語彙(Part 6): 長文を読み、文脈に合わせて穴埋め問題を解く
- 読解(Part 7): 長文を読んで、その内容に基づいて質問に答える
TOEICの難易度
リスニング
TOEICのリスニングは共通テストのリスニングと比べて、はるかに難易度が高いです。
- 音声のスピードが速く、全て聞き取るのは困難
- 一つの音声が長く、集中力が求められる
- 似た発音の単語や言い換え表現が多く、引っかけ問題がある
リーディング
TOEICのリーディングは、共通テストと同様に大量の文章を読む必要があり、時間管理が重要です。
- 問題量が多く、時間が厳しい
- 語彙の問題が出題される(共通テストではほとんど出ない)
- ビジネスで使われる単語や表現が頻出し、意味を知らないと文章の理解が難しい
- 大学受験で学んだ単語でも、ビジネス文脈では異なる意味を持つ場合がある
そのため、TOEIC対策には専用の単語帳を使った学習が推奨されます。
難関大に入学した大学生ならTOEICは余裕?

難関大学に入学した大学生ならTOEICは余裕なのではないかと思いがちですが、意外と厳しいです。
ビジネスで使われる単語を知っていないとリスニングもリーディングも太刀打ちできません。
ビジネスで使われる単語 例)board of directors, accounting department, catering など を覚えるだけでは足りません。
大学受験で勉強したことのある基礎的な単語でも、ビジネスで使われる意味は意外と知らないものです。
例えば “acquire” は「獲得する・得る」という意味だと受験勉強をした人なら誰もが知っていますが、「(企業などを)買収する」という意味があります。
他にも “report to~”という表現は「~の直属である・~の監督下である」という意味があります。
文脈から推測できるかもしれませんが、語彙問題だと単語熟語の意味を分かっていないときついです。
大学生のTOEICの勉強法
大学受験の勉強で、文法や読解は十分だと思います。
単語・熟語を覚えて、試験形式に慣れるだけです。
単語・熟語
TOEICではビジネス英語の単語が頻出するため、大学受験用の単語帳だけでは不十分です。
以下のような対策を行いましょう。
- TOEIC専用の単語帳を使用する
- ビジネスメールや広告などの実用的な英語表現に慣れる
- 語彙問題対策として、多義語や言い換え表現を学ぶ
おすすめの単語帳・熟語帳
この単語帳は、おそらくTOEIC用の単語帳の中でおそらく最もメジャーなもので、実際に私も使っています。
TOEICに出る単語だけを、フレーズで効率的に覚えることができます。
単語帳だけでなく熟語帳も買うべきです。
この熟語帳では、TOEICに頻出の熟語・会話表現・コロケーションを勉強できます。
リーディングの語彙問題やリスニングに出てくる表現がたくさん載っているので、単語帳とセットで勉強するのがおすすめです。
問題演習
TOEICは出題パターンが決まっているため、問題演習を重ねることがスコアアップの鍵となります。
- 公式問題集を解き、問題の形式に慣れる
- リスニングはシャドーイングやディクテーションを行い、聞き取る力を鍛える
- リーディングは時間制限を設けて練習し、時間配分の感覚を身につける
おすすめの問題集
TOEICの公式問題集で苦手なPartを重点的に対策することができます。
予想問題・過去問
TOEICには過去問が公開されていませんが、公式問題集や模試を活用することで実践的な演習が可能です。
- TOEICの模試を定期的に解き、現在の実力を把握する
- 本番と同じ環境で模試を受け、時間感覚を養う
おすすめの模擬試験
上の公式問題集にはサンプル問題と2回分の模擬試験がついています。
はじめにサンプル問題を解くことで、どのような形式の問題が出題されるのかを知ることができます。
その後に時間を計って模擬試験を解いてみましょう。
試験本番の感覚をつかめると思います。
まとめ
大学受験英語とTOEICは問題形式や求められるスキルが異なります。
特にリスニングのスピードやビジネス英語の語彙が大きな違いです。
TOEICで高得点を取るためには、専用の単語帳を活用し、問題演習を重ねることが重要です。
計画的に学習を進め、スコアアップを目指しましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。この記事の情報が役に立てば幸いです。
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