※この記事は広告を含みます
駿台や河合塾に通っていなくても、夏期講習・冬期講習だけを申し込んで受けることはできます。迷うのは「わざわざ受ける意味があるのか」「講習だけの人は損をしないか」のほうだと思います。
私は現役の高校生のとき、駿台に通わずに外部生として数学と化学の講習だけを受けました。その後、浪人して駿台のお茶の水校に1年間通い、今度は駿台生として夏と冬に6講座ずつ受けています。
講習だけの外部生と、先に申し込める駿台生の両方を経験したので、外部生がどこで不利になるかもよく分かります。その経験と、駿台・河合塾の公式サイトに出ている2026年冬の条件をもとにまとめます。
✅ 講習だけでも受けられる。駿台は入会金・入塾テストなし
✅ 1講座の料金は駿台 29,800円(50分×12)、河合塾 22,700円(90分×5)。1時間あたりはどちらも約3,000円
✅ 講習期間中は、講習だけの人も自習室を使える
⚠️ 申し込みは通っている生徒が先。人気講座を狙うなら一般受付の初日に出す
⚠️ 予習に1講座あたり毎日2〜3時間かかる。この時間を取れない人には講習はいらない
なお、駿台生として実際に取った12講座の内訳と、受けてよかった順番はこちらにまとめています。
講習だけ受ける外部生の条件を比較|駿台と河合塾(2026年冬)
まずは公式サイトに出ている条件です。高3生・高卒生(浪人生)向けの冬期講習の数字で比べています。
| 駿台 | 河合塾 | |
|---|---|---|
| 1講座の料金 | 29,800円 (50分×12コマ・4日間) | 22,700円 (90分×5講・連続5日間) |
| 1時間あたり | 約2,980円 | 約3,030円 |
| 通っている生徒との差 | 区別の記載なし | 塾生は22,200円(500円安い) |
| 直前講習 | 19,900円(50分×6) | 18,200円(90分×4) |
| 受講料に含むもの | 教材費・消費税 入会金はかからない | 教材費・消費税 |
| 申込開始 | 一般受付 10/14(水)14:00〜 | 先行申込 10/6(火)18:00〜 一般申込 10/9(金)13:00〜 |
| 申込の期限 | ネット申込は講座開始の10日前まで | 対面授業は開始の4日前まで |
| 自習室 | 講習期間中は使える 年末年始も1/1以外は使える | 使える (利用方法は校舎ごと) |
| 相談・質問 | 教務スタッフに進路・学習相談 | チューターに相談、講師に質問 |
※2026年9月26日時点の各公式サイトより。駿台の料金は2026年の夏期講習と同じ。講座によって時間数・料金が違うものがあります。
料金は、1時間あたりに直すとほぼ同じです。違いは授業の区切り方で、駿台は50分授業を1日3コマずつ4日間、河合塾は90分授業を5日間続けます。
河合塾の「先行申込」は塾生限定ではなく、誰でも先着で申し込める枠です。河合塾生はそれより前、9月から優先申込が始まっています。
講習だけの人が不利になる3つの場面
1. 人気講座は、通っている生徒が先に埋める
駿台生は、外部の人より早く講座案内が配られ、申し込みも先にできます。私は申込書を提出できる初日に担任へ渡していました。
そのため、よほどの人気講座でない限り、駿台の高卒生なら希望の講座を取れます。裏を返すと、講習だけの人が申し込む時点で、有名講師の講座はもう埋まっていることがあるということです。
講習だけで受けるなら、一般受付が始まる日時に申し込めるよう、講座と第2候補を先に決めておくのが一番の対策です。
2. 講習の問題は、通常授業より難しい
駿台の前期の授業は、そこまで難しい問題は多くありませんでした。それに比べて講習は難しい問題が多く、浪人生の私でも刺激になるレベルでした。
講習は「知っている前提」で演習と解説が進みます。教科書レベルや基礎の問題集が終わっていない状態で受けると、解説を聞いても手が動かないまま4〜5日が終わります。
3. 予習に1講座あたり毎日2〜3時間かかる
私の感覚では、1日分(3コマ)の授業のための予習に2〜3時間かかりました。予習をしないで授業を受けても、ほとんど意味がありません。
講習期間の1日は、たとえばこんな流れでした。
- 自習室で予習・復習 → 昼食 → 午後の講座 → 夕食 → 夜の講座
- 午前の講座 → 昼食 → 自習室で予習・復習 → 夕食 → 夜の講座
1日に2講座入ると、翌日分の予習がどんどん足りなくなります。1日2講座が上限で、3講座(朝・昼・夜)入れると回りません。テキストが手元に届いたら、講習が始まる前から予習を進めておいてください。
講習だけの人は、年間の面談や成績管理もありません。何を受けて、受けたあと何を復習するかは自分で決めることになります。
それでも講習だけ受ける価値がある4つのこと
1. 志望大学別の講座を受けられる
「〇〇大数学」「〇〇大物理」のような大学別の講座は、私が一番取ってよかったと思っている講座です。独学では、志望大学の傾向に合わせた問題を集めて解説まで受ける機会がほとんどありません。
大学別講座は、外部生の高校生にもおすすめできます。現役生には難しすぎて、授業中は挫折しそうになるかもしれません。それでも、テキストと板書を講習のあとに復習すると効果が出てきます。その場で全部解けなくても、志望大学の問題のレベルを早めに知れること自体に意味があります。
駿台では、冬期講習の大学別講座は出題傾向に沿ったインプット中心、直前講習はテスト形式の実戦演習と役割が分かれています。冬期講習で傾向を押さえ、直前講習で本番形式に慣れる、という使い方ができます。
2. 自習室が使える
講習を申し込めば、講習期間中は駿台でも河合塾でも自習室を使えます。駿台は年末年始も1月1日以外は開いています。
宅浪の人や、冬休みに家で集中できない高校生にとっては、講習料に自習室の利用権がついてくるのは大きいです。講習のない日も使えるかどうかなど、細かい利用ルールは校舎ごとに違うので、申し込むときに校舎で確認してください。
3. 難しい問題に慣れる
講習の難しさは、裏を返せばメリットにもなります。基礎が固まっている人にとっては、難問に食らいつく感覚を取り戻すいい機会です。駿台では後期のテキストの難易度がかなり上がるので、夏の講習はその準備にもなりました。
4. 通年で通う前に、授業や講師との相性を試せる
現役のときに受けた数学と化学の講習は、問題演習としてちょうどいい量と難しさでした。テキストの問題構成がよく、講師の解説も実りのあるものでした。この講習の経験が、浪人するときに駿台を選んだ理由の1つになっています。
浪人を考えている人は、講習で授業の進み方や講師との相性を確かめられます。駿台の50分授業と河合塾の90分授業のどちらが自分に合うかは、実際に受けてみるとすぐ分かります。高1・高2生なら、駿台は冬期講習の無料体験授業、河合塾は500円のダイジェスト講座も用意しています。
講習はいらない?受けなくていい人・受けるべき人
「講習はいらないのでは」と迷っている人は、次の条件で判断してください。
講習がいらない人
- 基礎の問題集がまだ終わっていない人(講習の問題が難しすぎる)
- 講習期間中に、1講座あたり毎日2〜3時間の予習時間を取れない人
- 受けたい講座が、志望大学の入試に関係ない科目しか残っていない人
- 理系で、文系科目の大学別講座(〇〇大国語など)を取ろうとしている人
- 難関大志望の理系で、配点の低い共通テスト対策講座を取ろうとしている人
講習を受けるべき人
- 志望大学の大学別講座が設置されている人
- 基礎は終わっていて、難しい問題の演習と解説がほしい人
- 宅浪中で、冬の直前期に自習室と周りの受験生の緊張感がほしい人
- 通年で通う予備校を決める前に、授業を試したい人
共通テスト対策の講座を取るかどうかは、志望大学の共通テストの配点で決まります。共通テストの配点が低い人や、足切りを避けられれば十分な人は、共テ講座は取らなくて大丈夫です。
駿台に通っている人が「講習はいらないか」迷っている場合の話は、駿台の講習は何講座取るべきかの記事に書いています。
何講座取るか|講座数ごとの料金
講座数ごとの料金は次のとおりです(2026年冬、一番多い標準の長さの講座で計算)。
| 講座数 | 駿台(50分×12) | 河合塾(90分×5・一般生) |
|---|---|---|
| 1講座 | 29,800円 | 22,700円 |
| 2講座 | 59,600円 | 45,400円 |
| 3講座 | 89,400円 | 68,100円 |
| 4講座 | 119,200円 | 90,800円 |
| 6講座 | 178,800円 | 136,200円 |
私は夏と冬に6講座ずつ取り、ちょうどよかったと感じています。ただしこれは、講習期間中に通常授業がない浪人生の場合です。学校の課題がある高校生は、私が現役のときに受けた数学・化学のように、大学別講座と苦手科目の1〜2講座に絞るくらいが、予習と復習まで回せる量だと思います。
ちなみに、駿台で夏冬6講座ずつ(12講座)取ると、今の料金で約36万円になります。駿台に10月から後期入学した場合の授業料は63万〜76万円なので、講習12講座でその半分ほどです。宅浪か、途中から予備校に入るかで迷っている人は、浪人1年のお金をまとめたこちらも参考にしてください。
講習だけの人が申し込む手順
- 先にWeb登録を済ませる
駿台は「WEB会員登録」、河合塾は「お客様情報登録」が申し込み前に必要です。河合塾は18歳以上でも保護者等の同意が必要なので、保護者と一緒に手続きすると早いです - パンフレットで講座と第2候補を決める
講座名だけでなく、担当講師・校舎・日程まで決めておきます - 受付開始の日時に申し込む
2026年冬は、駿台が10/14(水)14:00、河合塾が先行申込10/6(火)18:00から - 期限内に支払う
駿台は高卒生が申込後4日以内、高校生は払込用紙が届いてから4日以内。河合塾はクレジットカード・コンビニ・Pay-easyから選べます - テキストが届いたらすぐ予習を始める
講習が始まってから予習を始めると、2日目以降に予習が追いつかなくなります
よくある質問
講習だけの外部生も自習室は使える?
使えます。駿台・河合塾とも、講習を申し込んだ人は講習期間中に自習室を利用できると公式サイトに書かれています。駿台は年末年始も1月1日以外は利用可能です。講習のない日の扱いや席の種類は校舎ごとに違うので、校舎で確認してください。
講習だけでも面談や進路相談はできる?
講習期間中なら相談できます。駿台は教務スタッフによる進路・学習相談、河合塾はチューター(進学アドバイザー)への進路・学習相談と、講師への授業内容の質問ができると公式サイトに書かれています。ただし、通っている生徒のような定期的な面談や成績管理はありません。
講習を受けるのに入塾テストはある?
駿台は、講習を受けるためのテストは不要です。最難関レベルの一部の講座だけ、成績の認定が必要なものがあります。
冬期講習と直前講習の違いは?
駿台の大学別講座の場合、冬期講習は出題傾向に沿った重要事項のインプットが中心で、直前講習はテストを中心にした実戦演習で本番前の最終確認をします。河合塾の冬期講習は12月15日〜1月6日、直前講習は1月7日以降です。
夏期講習と冬期講習、どちらか1つならどっち?
志望大学の大学別講座があるなら、冬期講習です。入試直前に志望大学の傾向を押さえられるからです。夏は、基礎は終わっているが難しい問題の演習が足りない、という人が弱点科目を1〜2講座取るのに向いています。
春期講習はどう考えればいい?
春期講習は講座が短く、通年で通う予備校を選ぶためのお試しとして使いやすい講習です。浪人を決めた人は、入学前に複数の予備校の春期講習を受けて比べるのも一つの方法です。
まとめ
- 駿台・河合塾とも、通っていなくても講習だけ受けられる
- 料金は駿台 29,800円(50分×12)、河合塾 22,700円(90分×5)。1時間あたりは約3,000円で同じ
- 講習期間中は、講習だけの人も自習室を使える
- 申し込みは通っている生徒が先。人気講座は一般受付の初日に出す
- 予習に1講座あたり毎日2〜3時間。1日2講座が上限
- 取るなら志望大学の大学別講座から。理系の文系講座、難関理系の共テ講座はいらない
講習は、基礎が終わっていて予習の時間を取れる人にとっては、独学では手に入らない問題と解説と自習室がまとめて手に入る場所です。逆に、その2つがそろっていない人は、講習にお金を払うより基礎の問題集を1冊終わらせるほうが先です。
駿台で実際に受けた講座ごとのレビューは、こちらからどうぞ。


コメント