大学受験に失敗し浪人を決意したとき、多くの人は予備校に通うか、宅浪(自宅浪人:予備校に通わず自宅で勉強すること)するかの選択を迫られます。

予備校に通う?
それとも宅浪?
特に費用の問題や自由な学習環境を求めて、宅浪を選択しようとする受験生も少なくありません。
しかし、理系科目を中心に勉強する浪人生には、宅浪は厳しい選択となる可能性が高いです。
この記事では、「そもそもなぜ宅浪を選ぶのか?」という点から始め、予備校浪人のメリット、そして理系の浪人生に宅浪をおすすめしない理由について詳しく解説していきます。
この記事でわかること
✅宅浪のメリット
✅予備校での浪人はコスパが良い!?
✅理系に宅浪をおすすめしない理由
✅宅浪を検討中の人がやるべきこと
そもそもなぜ宅浪する?
宅浪を選択する理由はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。
費用を抑えたい
予備校に通うには大きな費用がかかるため、経済的な負担を避けたいと考えるでしょう。
自分のペースで勉強したい
「予備校のスケジュールに縛られず、自分のやり方で勉強を進めたい」と思って宅浪する人もいると思います。
通学時間を省きたい
家の近くに予備校がない場合、予備校に通う時間を自習にあてることで、効率的に勉強できると考える人もいるはずです。
過去の学習経験を活かせる
現役時代の勉強である程度の基礎ができている人は、参考書だけで合格を目指せると考えて宅浪を検討するでしょう。
確かに宅浪には上記のメリットもありますが、特に理系の浪人生にとっては多くのリスクを伴います。
予備校での浪人は意外とコスパがいい!?

「予備校の授業料は高い」と思うかもしれませんが、実は浪人生向けのコースは現役生が受ける予備校講座と比較するとコストパフォーマンスが良いことがわかります。
例えば、駿台の現役生向けコース「現役フロンティア」では、1教科につき毎週 50分×3コマの授業を受けるのに約23万円かかります。仮に5教科受講すると(毎週 50分×15コマ)、年間で100万円を超える計算になります。
一方、浪人生向けの予備校コースでは、毎週 50分×25~30コマの授業があり、年間約100万円で受講可能です。つまり、同じ金額を払うのであれば、浪人生向けコースの方が多くの授業を受けることができるのです。
さらに、予備校には以下のようなメリットもあります。
- 毎日多くの授業を受けられる → 知識の定着が早い。
- 演習の授業・解説が確保されている → 実践的な問題に取り組める。
- 添削指導がある → 記述式問題の対策ができる。
- 質の高いテキストを利用できる → 効率的に学習を進められる。
- 人気講師の授業を受けられる → 独学では得られない視点や解法を学べる。
理系に宅浪をおすすめしない理由
理系科目は「理解」が重要

数学や物理、化学などの理系科目は、単純な暗記ではなく「本質的な理解」が求められます。
予備校の授業では、新しい視点や解法を学ぶ機会が多く、独学では気づかないポイントを理解できることがよくあります。
例えば、私は駿台の物理の授業で、微分積分を用いる解説から多くのことを学びました。
進捗管理とスケジュールの難しさ

1年間を通して計画的に学習を進めるのは非常に難しいです。例えば、次のような事を考える必要があります。
適切な演習量の確保 → 自分で計画を立てても実行できないことが多い
模試を活用できるか → 予備校では模試のスケジュールが組まれており、自然と受験機会が確保される
宅浪では、自分で進捗を管理し、適切なペースで学習を進める必要があります。
しかし、特に理系科目では演習量の確保が難しく、問題をこなすだけで理解が追いつかないこともあります。
モチベーションの維持が困難
浪人生活は長期間にわたるため、モチベーションを維持するのが非常に難しくなります。
予備校では同じ目標を持つ仲間がいるため、競争意識を持ちやすく、学習意欲が下がりにくいですが、宅浪では孤独感から学習意欲が低下しがちです。
また、学習計画がうまくいかず、予定通りに成績が上がらないと、不安になって勉強が手につかなくなることもあるかもしれません。
予備校の環境は強い味方になる

宅浪と異なり、予備校には学習をサポートする環境が整っています。
- 講師に質問できる → わからない点をすぐに解決できる。
- 自習室がある → 勉強に集中しやすい。
- 周囲のライバルと刺激し合える → モチベーションを維持しやすい。
宅浪では、わからない問題があってもすぐに解決できず、学習が停滞しがちです。
また、家では集中できずにスマホやゲームに時間を奪われるリスクもあります。
まとめ
宅浪には自由度が高いというメリットがある一方で、理系科目の学習には予備校の授業や環境が大きな助けとなります。
- 理系科目の本質的な理解には講師の解説が不可欠
- 予備校には質問環境や演習機会が整っている
- 進捗管理やモチベーション維持が宅浪では難しい
費用の面だけを見て宅浪を選ぶと、結果的に勉強が進まず、もう1年浪人することになってしまう可能性もあります。
理系浪人生は、効率よく学ぶためにも、予備校の活用を真剣に検討することをおすすめします。
予備校の体験授業を受けてみよう
予備校の入学が締め切られる前に、どの予備校も体験授業をたくさん行っているはずです。
できるだけ多くの体験授業に参加してみましょう。
実際に体験授業を受けることで、予備校での浪人生活を少しイメージできると思います。
今宅浪を検討している人は、まずは予備校の体験授業に参加してみてはいかがでしょうか^^
駿台での浪人を検討している人は、私の体験に基づいて書いたこちらの記事を参考にしてください^^
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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