共通テスト大学受験

二次対策はいつから?共テ比率2割と7割で答えは違う|大学別の配点表と共テ後の過ごし方【理系】

【理系受験生】共通テスト後にやるべきこと | 二次試験対策におすすめの参考書も紹介 共通テスト
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「二次対策はいつから始めればいいのか」。検索すると「高3の夏休み明け(9月頃)から」という答えがよく出てきます。

でもこの答えは、大学によってはちょうどよく、大学によっては遅すぎます。理由は共通テストと二次試験の配点比率です。2027年度入試の公式資料で比べると、合計点に占める共テの割合は東大が20%、埼玉大工学部(機械工学・システムデザイン学科)は68%。3倍以上違います。東京科学大に至っては、共テを足切りにしか使いません。

私は京大工学部を現役と浪人で2回受けました。結果は2回とも不合格で、私大(早稲田・東京理科大・慶應)に合格しています。京大工は共テの比率が22%しかない、二次が主役の大学です。

そして浪人の1年間で、共通テストは約2ポイントしか伸びませんでした。科目別に何点動いたかはこちらにまとめています👇

この記事では、大学別の配点比率の一覧と、比率ごとの二次対策の始め方、そして共通テストが終わってから二次本番までの約5週間でやることをまとめます。

この記事でわかること
✅共テと二次の配点比率(2027年度・12大学13方式)
✅共テの10ポイントは、二次の何ポイントにあたるか
✅比率別の二次対策の始め方と、共テとの配分
✅共通テスト後から二次本番までにやること5つ
✅二次対策に使った過去問・問題集
  1. 二次対策をいつ始めるかは「共テの比率」で決まる
  2. 大学別:共テと二次の配点比率(2027年度入試・理系の前期日程)
    1. 右の列の読み方:共テの10ポイントは、二次の何ポイントか
    2. 同じ大学でも、比率を自分で選べることがある
    3. 比率が低い大学でも共テは捨てられない(第1段階選抜)
  3. 比率別:二次対策の始め方と、共テとの配分
    1. 共テ比率が3割前後までの大学(東京科学大・東大・京大・阪大・東北大・名大など)
    2. 共テ対策の始め方は科目ごとに違う
    3. 共テ比率が4割前後の大学(北大・九大・新潟大の個別重視型など)
    4. 共テ比率が5割を超える大学(信州大・新潟大の共テ重視型・埼玉大など)
    5. 時間を配るときは「比率」より「伸びしろ」を見る
  4. 共通テストが終わったら:二次本番までの約5週間でやること
    1. ①自己採点と共通テストリサーチで現在地を確認する
    2. ②出願校を決める:配点を上の表で見直す
    3. ③「共通テストボケ」から抜けて記述に戻す
    4. ④私立大学の受験要項と当日の流れを確認する
    5. ⑤会場近くのホテルを予約する
  5. 二次対策に使える過去問・問題集
    1. 第1志望校の過去問を徹底的にやりこむ
    2. 過去問を解き終えたら:Z会の「直前予想演習シリーズ」
    3. 二次対策におすすめの参考書・問題集
  6. まとめ:志望校の配点を見てから、二次対策の開始時期を決める

二次対策をいつ始めるかは「共テの比率」で決まる

先に結論です。

共テの比率大学の例二次対策の始め方(目安)
3割前後まで東京科学大・東大・京大・阪大・東北大・名大・千葉大高3の春から二次が主役。共テは配点の高い科目から少しずつ、本格的には12月から
4割前後北大・九大・新潟大(個別重視型)秋までは二次の記述、12月から共テ中心、共テ後に二次へ戻る
5割以上信州大・新潟大(共テ重視型)・埼玉大共テが主役。二次は科目が少ないので秋は形式に慣れる程度、共テ後に仕上げる

「9月頃から」という定番の答えがそのまま当てはまるのは、共テと二次がほぼ同じ重さの4割前後の大学だけ、というのが私の考えです。自分の志望校がどこに入るかは、次の表で確認してください。

大学別:共テと二次の配点比率(2027年度入試・理系の前期日程)

各大学が2026年6〜7月に公表した令和9年度(2027年度)入学者選抜要項から、理系の代表的な学部を拾って、共テの比率が低い順に並べました。

大学・学部共テ二次共テの比率共テ10ポイント分は二次の
東京科学大学 理工学系(2027年度)足切りのみ7500%—
東京大学 理科一〜三類11044020%2.5ポイント
京都大学 工学部22580022%2.8ポイント
大阪大学 工学部32570032%4.6ポイント
東北大学 工学部9502,00032%4.8ポイント
名古屋大学 工学部6351,30033%4.9ポイント
千葉大学 工学部47590035%5.3ポイント
北海道大学 総合入試理系31545041%7.0ポイント
新潟大学 工学部(個別学力検査重視型)35050041%7.0ポイント
九州大学 工学部52070043%7.4ポイント
信州大学 工学部700590※54%11.9ポイント
新潟大学 工学部(共通テスト重視型)90050064%18.0ポイント
埼玉大学 工学部 機械工学・システムデザイン学科85040068%21.3ポイント

※東京科学大(理学院・工学院など理工学系の6学院)は、2027年度は共テを第1段階選抜にだけ使い、合否は二次の750点(数学300・理科300・英語150)で決まります。2028年度入試(今の高2)からは共テ1000点を150点に換算して二次750点と合わせる(共テ17%)と予告されています。信州大の二次590点には調査書30点を含みます。東大は理科一〜三類で共通(理科三類は面接あり)、千葉大は工学部総合工学科の全コース、北大は総合入試理系の4つの選抜群、名大・九大・東北大・阪大・京大は工学部の全学科で共通です。埼玉大は学科ごとに配点が違い、表は機械工学・システムデザイン学科の数字です。配点は毎年見直されるので、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください。

右の列の読み方:共テの10ポイントは、二次の何ポイントか

右端の列は、共テの得点率が10ポイント下がったとき、二次の得点率を何ポイント上げれば取り返せるかを計算したものです。

  • 京大工…共テ225点の10%は22.5点。二次800点に対しては2.8ポイント
  • 埼玉大工(機械)…共テ850点の10%は85点。二次400点に対しては21.3ポイント

京大工なら、共テで1割落としても二次で3ポイント弱上乗せすれば取り返せます。埼玉大工では、二次で2割以上上乗せしないと取り返せません。同じ「共テで失敗した」でも、意味がまったく違います。

私が浪人の1年をかけて伸ばした共テの約2ポイントは、今の京大工の配点に当てはめると二次の800点満点で約4.5点です。数学の大問1つで部分点が取れるかどうか、という大きさでした。

同じ大学でも、比率を自分で選べることがある

新潟大工学部は、前期日程で「共通テスト重視型」(共テ900:二次500)と「個別学力検査重視型」(共テ350:二次500)のどちらかを選んで出願します。2つの型でそれぞれ上位から合格者を決める方式です。出願は共テの後なので、自己採点を両方の配点に当てはめて比べてから選べます。

名大工学部も、合計点の順位とは別に、二次の成績が基準を上回った人を共テの成績で選ぶ枠と、共テにかかわらず二次の成績だけで選ぶ枠を、それぞれ各学科の前期募集人員の10%まで設けています。

比率が低い大学でも共テは捨てられない(第1段階選抜)

共テの比率が2割の東大・京大でも、志願者が多いと共テの点だけで二次に進める人を絞ります(第1段階選抜、いわゆる足切り)。2027年度は、東大理科一類が募集人員の約2.3倍、京大工学部が学部募集人員の約3.0倍、東京科学大(理工学系)が全学院の合計で募集人員の3.5倍を超えた場合に行うことがあると公表しています。

ここで落ちると二次の力は1点も使えません。「比率が低い=共テを捨てていい」ではなく、足切りの線は確実に越えるのが前提です。

比率別:二次対策の始め方と、共テとの配分

共テ比率が3割前後までの大学(東京科学大・東大・京大・阪大・東北大・名大など)

合否の7〜8割が二次で決まります。そして二次の記述は、共テの演習ではほとんど鍛えられません。

私の場合、高3の1年間はZ会の京大講座(国数英物化の5科目)の添削が勉強の軸でした。二次レベルの記述答案を毎月書いて、赤の入った答案で弱点を直す、の繰り返しです。添削がどんな形で返ってきたかは、受講者として詳しく書いています👇

京大工志望だった私の、二次と共テの勉強時間の配分はこうでした。

時期二次:共テ
4月〜11月3:2
12月前半1:1
12月後半〜共テ本番1:5

共テの比率が2割の大学でも、12月後半からは共テが中心でした。逆に言えば、11月までは二次の勉強のほうが多い状態を保っていた、ということです。秋の冠模試で二次の現在地を測るときは、京大オープン・京大実戦のA判定ラインは何点かも参考にしてください。

さらに極端なのが東京科学大です。2027年度入試では共テを足切りにしか使わず、越えてしまえば合否は二次の750点だけで決まります。なので、共テの直前まで二次対策を続ける受験生も多いはずです。ただし2028年度入試からは共テも150点ぶん合否に入るので、今の高2以下は注意してください。

共テ対策の始め方は科目ごとに違う

共テ対策をいつ始めるかは、実は科目ごとに違ってかまいません。大学は共テの科目ごとに配点を変えていて(傾斜配点)、一部の科目しか使わない大学もあるからです。

たとえば今の京大工学部は、共テ225点のうち地歴・公民が50点あるのに対して、数学と理科はそれぞれ25点しかありません。理系なのに、共テでは社会のほうが重い配点です。

私の場合も社会の配点が高かったので、社会だけは夏前から少しずつ問題演習をしていました。一方、配点がほとんどない理系科目は、10月ごろまで共テ向けの対策は特にしていません。

ただし、4月から1〜2か月に1回ある共通テスト模試は毎回受けて、復習していました。専用の対策をしていない科目でも、模試で今の得点と形式を定期的に確かめておくと、12月に共テ中心へ切り替えたとき慌てずに済みます。模試の点数の受け止め方はこちらの記事にまとめています。

共テ比率が4割前後の大学(北大・九大・新潟大の個別重視型など)

共テと二次がほぼ同じ重さで、定番の「9月頃から」にいちばん近い層です。

夏までに共テレベルの基礎を固め、秋は二次の過去問と記述模試、12月から共テ中心、共テ後に二次へ戻る。この往復がいちばん無理がありません。

共テ比率が5割を超える大学(信州大・新潟大の共テ重視型・埼玉大など)

共テが主役です。そのかわり二次の科目が少ないのが特徴で、埼玉大工(機械)の二次は数学300点と小論文100点だけ、信州大工は数学と理科1科目(調査書のほか)です。

二次の科目を早めに確認して、秋は過去問で形式に慣れる程度にとどめ、12月〜1月は共テに集中する。共テ後の約5週間を二次の仕上げに使う、という順番で間に合います。

時間を配るときは「比率」より「伸びしろ」を見る

配点比率はあくまで1点の重さです。実際にどちらへ時間を配るかは、1時間勉強したときに何点伸びるかも掛け合わせて決めます。

共テは得点率が上がるほど伸びにくくなります。私は現役で85%台まで来ていて、浪人の1年をかけても87%台でした。8科目のうち4科目は、現役のときより下がっています。

共テがすでに8割台後半にある人は、比率が高めの大学でも二次に時間を回したほうが合計点は伸びやすい。逆に共テが6〜7割台なら、比率が低い大学でも共テの伸びしろのほうが大きいことがある。これが2回受けた私の実感です。

共通テストが終わったら:二次本番までの約5週間でやること

2027年度は、共通テストが1月16日(土)・17日(日)、国公立大の前期日程は2月25日(木)から始まります。共テの2日目から前期の初日まで39日、約5週間半です。

しかも国公立の出願は1月25日(月)から始まります(東大の受付は2月3日まで)。自己採点・リサーチ・出願校の決定は、最初の1週間で済ませる必要があります。

①自己採点と共通テストリサーチで現在地を確認する

共通テストが終わったら、まず自己採点をして、その結果を共通テストリサーチ(駿台・河合・東進など)に登録します。リサーチは最低でも2〜3つ使いましょう。自分の得点が他の受験生と比べてどの位置か、各大学の判定がどうなるかが分かります。

私立大学の共通テスト利用(東京理科大のA方式など)は、リサーチの結果で合否がかなり予想できます。東京理科大は、共通テストの得点が高いと入学後に奨学金を受けられる特待生制度もあります。私がもらったときの得点と基準はこちらです👇

難関国立大志望なら、判定を気にしすぎる必要はありません。上の表のとおり二次の配点の方が重いので、C・D判定から逆転する人は毎年います。逆に、判定が良くても安心はできません。私は浪人のとき模試でA判定を取っても京大に落ちています。

②出願校を決める:配点を上の表で見直す

  • 判定だけでなく、自分の得意科目と出題傾向の相性を重視する
  • 配点を必ず確認する。共テで取れた人は比率の高い大学、共テで失敗した人は比率の低い大学が有利になる
  • 新潟大工のように配点の型を選べる大学は、自己採点を両方に当てはめて比べる
  • 最終的には「ここなら後悔しない」と思える大学を選ぶ

出願直前になると「倍率速報」が出回って、多くの受験生が一喜一憂します。でも倍率は締切直前で大きく動きます。冷静に、自分が今できることをやりましょう。

③「共通テストボケ」から抜けて記述に戻す

共通テストはマーク式ですが、二次試験は記述式で、論述や論理的な思考力が問われます。12月から共テ中心だった人ほど、最初は記述に時間がかかるのが当たり前です。

  • 受ける大学の出題傾向と時間配分を確認する
  • 数学・理科の記述問題にすぐ取りかかり、手を動かす感覚と過程を書く習慣を取り戻す
  • 第1志望の過去問を、本番と同じ時間で解く

④私立大学の受験要項と当日の流れを確認する

私立大学を受けるとしても、この時期に下見に行く時間はありません。だからこそ受験要項は熟読です。集合時間や会場、筆記用具のルール、昼食の持ち込み、交通手段は事前に確認しておきましょう。

当日の時間割や持ち物、解答用紙の様子は、私が受けた3大学についてまとめています👇

⑤会場近くのホテルを予約する

本命でない私立大学の分も含めて、ホテルは受験日が決まった時点で予約しておきましょう。共通テストが終わってから探し始めると、会場近くのホテルは受験生の予約で埋まっていることがあります。

東京都内で受験に便利な宿泊先を探すなら、「じゃらん」の【受験生応援プラン】がおすすめです。大学に近く、静かで落ち着いた環境のホテルが揃っています。
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一覧の中では、
✅東京理科大学 神楽坂キャンパスに近いのは「東京ドームホテル」
✅早稲田に近いのは「リーガロイヤルホテル東京」
✅慶應大学 三田キャンパスに近いのは「スーパーホテル新橋・烏森口」
です。

二次対策に使える過去問・問題集

第1志望校の過去問を徹底的にやりこむ

二次対策の中心は、第1志望校の過去問演習です。

  • 必ず時間を計って解く
  • 難しい年の問題も解いておく。「過去問が簡単だったから本番も大丈夫」と思ったら、たまたま簡単な年だっただけ、というのはよくある話です

第1志望でない私立大学の過去問は、「青本」などの過去問シリーズで5年分で十分です。時間配分・傾向の把握・苦手なパターンの発見に重点を置きましょう。青本は解説が丁寧で、解答のプロセスが詳しく書かれているので、初見でも理解しやすいです。

過去問を解き終えたら:Z会の「直前予想演習シリーズ」

直前期になると、過去問はほとんど解き終わって「初めて見る問題」が手元に残らなくなります。Z会の直前予想演習シリーズは、志望大学ごとに作られた予想問題を1〜2月に本番と同じ時間で解き、答案を添削してもらえる講座です。難関国立の理系を受ける人、特に記述答案を見てもらえる相手がいない人に向いています。

申し込みには締切があるので、使うなら早めに資料で確認しておきましょう。

二次対策におすすめの参考書・問題集

ここからは直前期の演習に使える参考書を紹介します。「Amazonで最新価格をみる」ボタンをタップすると商品ページに移動します。この時期は本屋で売り切れていることが多いので、リンクを保護者の方に送ってネットで注文してもらうのがおすすめです。

✅ハイレベル数学の完全攻略

難易度が高いので、最難関大志望の人におすすめです。東大・京大・東京科学大、他の旧帝大、早慶を受ける人にちょうどいいレベルです。

  • 網羅性と難易度のバランスが良く、記述力が鍛えられる
  • 問題数がちょうどいい・良問が多い
  • 難問の解説も丁寧で、自学自習に向いている

✅世界一わかりやすい 〇大の〇〇 合格講座

二次試験の過去問に取り組んでみたものの、「採点基準がよくわからない」「答案の書き方に自信がない」「そもそも何から手をつければいいのか分からない」。そう感じている人にぜひ使ってほしいのが、このシリーズです。

  • 実際の過去問をベースにしているので実戦的
  • 答案の書き方・考え方のプロセスが丁寧に解説されている
  • 〇大志望者のために特化されているので、ムダがない

特に、「どう書けば点がもらえるか」まで踏み込んで解説してくれるのが最大の特徴です。私も実際に使ってみて、「記述ってこう書けばいいんだ!」と腑に落ちた瞬間が何度もありました。

購入はこちらから(Amazonで見るを押すと、他大学の版も見られます)

まとめ:志望校の配点を見てから、二次対策の開始時期を決める

  • 共テの比率は大学で0%〜68%まで違う。「9月頃から」が合うのは4割前後の大学
  • 比率3割前後までの大学は、高3の春から二次が主役。私(京大工志望)は二次:共テを11月まで3:2、12月前半1:1、12月後半から1:5にした
  • 共テ対策は科目ごとに始めてよい。配点の高い科目は夏前から、配点の小さい科目は秋以降でも間に合う
  • 比率5割以上の大学は共テが主役。二次は科目が少ないので共テ後の5週間で仕上げる
  • 比率が低くても足切りがある。時間の配分は「比率×伸びしろ」で決める
  • 共テ後は1週間で出願校まで決め、すぐに記述へ戻る

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